仕方の無い事

何も波風などなく、平穏な恋愛関係。
それが私の理想でもありました。

しかし、実際は人と人。喧嘩をしてしまう事もありますよね。

それは仕方の無い事だと考えていた私。

ですが、一切の喧嘩がない恋愛というものを１回だけしたことがありました。

彼はとても大人しく、私の意見を最優先してくれる人でした。

２人の間に喧嘩は全くなく、平穏な日々に心が満たされていました。

求めていたもののはずなのに少しずつ「何かが引っかかる」
そんな風に思うようになったんです。

平穏。

それを保っていられたのは「パターン化」していたからだと考えています。

彼と一緒にいるとき、何をするのか。

出かけるならば何処にいくのか。

一緒に食事をするなら何処で食べるのか。

そういった１つ１つが決まっていたんです。

まるで学生時代の時間割の通りに授業が進んでいくように時間までピッタリと毎週、同じ事を繰り返していた私たち。

その中に喧嘩の要素など当然無いのですが一向に変化のない、盛り上がりも無いそのパターンに私は苛立ち始めていたのでしょう。

２人が穏やかでいるためにはある程度の「パターン」というものが必要なのかもしれませんが、やはり何時も同じでは、彼と居る意味や喜びといったものがどんどん減少していきますよね。

私は「彼と居ても楽しくない」
そう感じるようになってしまったんです。

そうして別れる事になってしまったのですが、平穏な恋愛を意識しすぎてこうした形を作ってしまった部分が私の中にもあるのかもしれない。

そう今では反省しています。